8月4日(火)、矢上キャンパスにおいて、独立行政法人日本学術振興会と本学の共催で「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI」(研究成果の社会還元・普及事業)のプログラム「モーションコピーロボットであなたも書道の達人に!」が開催されました。
この事業は、科学研究費助成事業により得られた最先端の研究成果を小・中・高校生にわかりやすく伝えることで、科学のおもしろさを感じてもらうことを目的として実施されているものです。慶應義塾大学からは理工学部システムデザイン工学科の桂誠一郎准教授による標記のプログラムが採択・実施され、小学校5・6年生21名とその保護者など19名の計40名が参加しました。
はじめに独自のテキストを使用した講義が行われ、感覚を伝送する機器の歴史とエネルギー伝送の原理について学びました。その後、理工学メディアセンターと中央試験所を回るキャンパスツアーを行い、大学の雰囲気を味わいました。
午後はリニアモータカーの手作り実習を行い、電気を利用したシステムについて理解を深めました。また、桂研究室が開発した「モーションコピーロボット」を用いて書道の達人の動作を体験しました。保存された達人の動作を忠実に再現するロボットに手を添えると、まるで達人が直接手を取って教えてくれるように感じます。達人の書に近づいていることを実感できると、参加者は一様に驚き、歓声が上がりました。
実験終了後には、研究者や実験を一緒に行った桂研究室の学生スタッフとおやつを食べながら懇談するクッキータイムの時間が持たれました。そこでは実験に関する質問ばかりでなく、科学者になるにはどうすれば良いか、また科学技術が拓く未来社会について夢を語り合う姿があちこちで見られました。
プログラムの最後に修了式が行われ、参加者一人一人に未来博士号が授与されました。